Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)

p4 grep

パターンに一致するファイル(またはファイルのリビジョン)内の行を出力します。

構文

p4 [g-opts] grep [-a -i -n -s -t] [-v | -l | -L] [-F | -G] [-A num] 
                  [-B num] [-C num]  -e patternfile[revRange] ...

説明

p4 grepコマンドは、指定された正規表現に一致する行を探します。

デフォルトでは、p4 grepは最新リビジョンに対して動作します。 ファイル引数でリビジョンが指定されている場合、そのリビジョン番号のすべてのファイルが検索されます。 ファイル引数でリビジョン範囲が指定されている場合、そのリビジョン範囲によって選択されたファイルのみが検索され、その範囲内で最も上位にあるリビジョンが各ファイルに使用されます。

デフォルトでは、p4 grepはリビジョンを10,000個まで検索します。 この制限は、構成可能変数dm.grep.maxrevsによって制御されます。

次の例では、単語全体のすべての一致を検索することができます。

$ p4 grep -e "readme" //depot/main/myDir/...

オプション

-a

指定された範囲で最も上位のリビジョンのみでなく、範囲内のすべてのリビジョンを検索します。

-A num

一致する行に後続するnum行を表示します。

-B num

一致する行に先行するnum行を表示します。

-C num

出力コンテキストのnum行を表示します。

-e pattern

p4 grepによって使用されるpatternは、UNIXで使用される正規表現に相当します。 その構文はp4 help grepの出力に記載されます。

-F

パターンを固定文字列として解釈します。

-G

パターンを正規表現として解釈します。

-i

大文字/小文字を区別しないパターンマッチングを実行します。 (デフォルトでは、大文字と小文字を区別してマッチングします。)

-L

通常では出力が表示されない選択済みの各ファイルの名前を表示します。最初の一致が見つかった時点でスキャンが停止します。

-n

ファイルリビジョン番号の後に、一致する行番号を表示します。

-v

一致しない行があるファイルを表示します。

-l

出力が表示された選択済みの各ファイルの名前を表示します。最初の一致が見つかった時点でスキャンが停止します。

-s

1行に含まれる文字が4096文字を超える行のあるファイルからのエラーメッセージを抑止します。 (デフォルトでは、p4 grepを実行すると、これらのファイルに対する処理が停止してエラーが報告されます)

-t

バイナリファイルをテキストとして扱います。 (デフォルトでは、textタイプのファイルのみがパターンマッチング対象として選択されます。)

g-opts

詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? 最低限必要なアクセスレベル

適用外

適用外

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