p4 failover
スタンバイサーバにフェイルオーバーします。
構文
p4 failover [-y] [ -m | [-i] -s serverID ] [-w waitForQuiesce][-v verificationTime][failoverMessage]
説明
スタンバイサーバの管理者が、現在のマスターサーバからそのスタンバイサーバへのフェイルオーバープロセスを開始できるようになります。 ここでは、マスターサーバはスタンバイサーバによってジャーナルコピーが作成されるサーバです(p4 journalcopyを参照してください)。 「master」サーバはエッジサーバになることもできます。「standby」サーバは「standby」または「forwarding-standby」サーバのいずれかになります。
フェイルオーバープロセスにマスターサーバが含まれていない場合、「mandatory」スタンバイサーバにフェイルオーバーすると、この新しいマスターサーバがダウンストリームのレプリカより優先されます(p4 server Options: を参照してください)。
- ローカルの高可用性スタンバイサーバの場合は、フェイルオーバー先としてmandatoryスタンバイサーバを使用することをお勧めします。重要
『Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本』の「サーバ仕様のmandatoryオプションを使用した高可用性フェイルオーバー」に記載されているベストプラクティスのガイドラインに従ってください。
- リモートの障害回復スタンバイサーバの場合は、フェイルオーバー空きとしてnomandatoryスタンバイサーバを使用することをお勧めします。
詳細については、『Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本』の「バックアップとリカバリ」の章にある「フェイルオーバー」を参照してください。
オプション
|
フェイルオーバー処理を実行します。 このオプションが付いていなければ、 重要
-yオプションを指定して処理を実行する前に、フェイルオーバーを実行した場合の動作に関するレポートを慎重に確認してください。 フェイルオーバープロセス中、エンドユーザクライアントはサーバに対してコマンドを発行することはできません。 |
-v | フェイルオーバーコマンドを実行する前に行うverificationTimeの値を秒単位で指定します。 デフォルト値の300秒は、フェイルオーバーを実行する1~300秒前に更新されたすべてのファイルの内容が検証されることを意味します。 これにより、新しいマスターサーバでフェイルオーバープロセスが完了すると、ファイルの内容が適切な状態になります。 フェイルオーバーコマンドは、適切なファイルの内容が新しいマスターサーバで受信されたことを確認した直後にコマンドを実行します。 法的範囲は0 (検証なし)から43200秒(12時間)です。 |
|
マスターサーバでコマンドの完了を待機する期間(秒単位)です。 このquiesceWaitの期間が経過すると、アクティビティを問わず、すべてのユーザコマンドが停止されます。 -wを指定しない場合、quiesceWaitの値はデフォルトで60になります。 待機期間は0 (即時)から3600秒(1時間)の範囲で任意の整数値を設定できます。 quiesceWaitの期間中にフェイルオーバーをキャンセルするには、Ctrl-Cを押します。 |
|
元のマスターサーバがアクセス可能であっても、元のマスターサーバを無視します。 このオプションと-mオプションを同時に指定することはできません。 マスターサーバがアクセス可能なときに-iフラグを使用すると、2つのマスターサーバで異なるデータセットが処理されるという望ましくない「スプリットブレイン」が発生する可能性があります。 |
|
マスターサーバはフェイルオーバーに参加する必要があります(-iオプションは使用できません)。 スタンバイサーバがマスターサーバにアクセスできない場合、フェイルオーバーは実行されません。 |
-s |
既存のマスターサーバがフェイルオーバーに参加する場合、新しいマスターサーバは自動的に古いマスターサーバのserverIDを取得するため、このオプションは必要ありません。 ただし、スタンバイサーバがマスターサーバにアクセスできない場合は、このオプションを使用してマスターサーバのserverIDを指定します。 |
failoverMessage |
マスターサーバがフェイルオーバー処理に参加する場合、フェイルオーバーの処理中、エンドユーザがマスターサーバで新しいコマンドを起動しようとすると、エンドユーザにfailoverMessageというテキストが表示されます。 デフォルトのメッセージは次のとおりです。 Server currently in failover mode, try again after failover has completed failoverMessageは、p4 failoverコマンドの最後の引数として指定する必要があります。 例えば、 p4 failover -w 90 -v 500 -y The Perforce server is undergoing scheduled maintenance 引用符は必要ありません。 |
|
詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。 |
使用上の留意点
ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? | ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? | 最低限必要なアクセスレベル |
---|---|---|
適用外 |
適用外 |
|
関連コマンド
ジャーナルデータをマスターサーバからスタンバイレプリカのローカルファイルシステムにコピーする |
|
追加または更新されたファイルの内容を(複製されたジャーナルデータに従って)コピーする |
|
|