p4 counter

持続的に使用する変数のアクセス、設定、インクリメント、削除を行います。

構文

p4 [g-opts] counter countername
p4 [g-opts] counter [-f -v] counternamevalue
p4 [g-opts] counter [-f] -d countername
p4 [g-opts] counter [-f -v] -i countername
p4 [g-opts] counter [-f] -m [pair list]
p4 [g-opts] counter --from oldvalue --to newvaluecountername

説明

カウンタは、Helixサーバにアクセスするスクリプトのために継続的に使用する変数を保存します。 カウンタには、数値と同様にテキストの値も指定できます。

コマンドには、次の変数が含まれます。

• p4 counter counternameの形式で指定すると、変数counternameの値が返されます。

  カウンタが存在しなければ、その値はゼロとして返されます。カウンタ名は、ゼロ以外の値がセットされるまではデータベースに保存されません。

• バリアント「p4 counter countername value」は、変数counternameの値をvalueに設定します。 counternameが存在しない場合は、新しく作成されます。
• バリアント「p4 counter -d countername」は、カウンタcounternameを削除します。 カウンタの値をゼロに設定した場合と同じ結果になります。
• バリアント「p4 counter -i countername」は、カウンタを1ずつインクリメントして新しい値を返します。 数値の引数の代わりにこのオプションを使用してください。

• バリアント「p4 counter -m pair list」は、実行する複数の操作を指定します。 各操作は、ペアリストの値のペアにより指定されます。 カウンタを設定するには、名前と値を使用します。カウンタを削除するには、名前の後に- (ハイフン)を使用します。 詳細については、例を参照してください。

  個別のコマンドの使用により望ましくない遅延が発生する可能性のある分散環境において、このバリアントは有用です。

• バリアント「--from …​ --to」は、カウンタの現在の値がoldvalueの場合のみ、指定されたカウンタを新しい値に設定します。 この構文バリアントを使用して、未設定のカウンタや削除されたカウンタを設定することはできません。

  このバリアントを使用すると、比較・設定機能を効率的に指定することができます。カウンタを使用する上位レベルのツールとプロセスの基礎として、この機能を使用することができます。

Helixサーバの通常の操作では、さまざまなカウンタが使用されます。 これらのカウンタを各種のツールで使用すると便利です。 例えば、レビューツールを使用して変更の状態に関する情報をカウンタに書き込むことにより、レビュー済みの変更やレビュー中の変更を追跡することができます。

Helixサーバで使用されるカウンタのリストについては、「p4 counters」を参照してください。 スーパーユーザは、-fオプションを使用してカウンタを強制的に変更できます。 ただし、カウンタの変更にはリスクが伴います。

Perforceサービスが認識している最後のチェンジリスト番号(p4 counter changeの出力)には、ユーザによって生成されたがまだディポにはサブミットされていない作業中チェンジリストのものも含まれます。 このコマンドの出力の2番目のフィールドで、最後にサブミットされたチェンジリストの番号を確認すると、便利な場合があります。

$ p4 changes -m 1 -s submitted

Perforceサービスにサブミットが成功した(すなわち作業中ではない)最後のチェンジリスト番号は、maxCommitChangeカウンタに保持されています。

オプション

-d countername	変数counternameを削除します。
-i countername	変数counternameを1ずつインクリメントして新しい値を返します。 このオプションは、必ず数値のカウンタと共に使用してください。
-f	Helixサーバでの使用のために予約されている(p4 help countersで一覧表示される)カウンタを設定または削除します。 changeカウンタは、現在の値よりも低い値に設定しないでください。 このフラグを使用できるのは、オペレータとsuperユーザのみです。
-m pair list	実行する操作のリストを指定します。 各操作は、ペアリストの値のペアにより指定されます。 カウンタを設定するには、名前と値を使用します。カウンタを削除するには、名前の後に- (ハイフン)を使用します。 詳細については、例を参照してください。
-v	指定したカウンタの設定後または増分後に、そのカウンタの以前の値が表示されます。
g-opts	詳細については、「グローバルオプション」を参照してください。

使用上の留意点

ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか？	ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか？	最低限必要なアクセスレベル
適用外	適用外	list: カウンタの値を表示 review: 新規の値を設定 super: -fオプションを使用

例

p4 counter mycounter 123	カウンタmycounterの値を123に設定します。 mycounterが存在しない場合は、作成します。 review権限が必要です。
p4 counter mycounter	mycounterの値を表示します。 mycounterが存在しない場合、値は0として表示されます。 list権限が必要です。
p4 counter -m firstcounter 5 secondcounter 4	カウンタを2つ設定します。
p4 counter -m - xset - yset	カウンタを2つ削除します。
p4 counter -m firstcounter 6 - secondcounter	カウンタを1つ設定し、1つ削除します。

関連コマンド

バージョニングサービスを構成する	p4 configure
すべての構成可能変数とその値を表示する	p4 configure show
すべてのカウンタとその値を一覧表示する	p4 counters
チェンジリストをリスト表示し、追跡する	p4 review
あるファイルをレビューできるように登録しているすべてのユーザの一覧を表示する	p4 reviews