Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)

P4SSLDIR

サーバのSSLキーと証明書(またはそのいずれか)を含むディレクトリです。

使用上の留意点

クライアントが使用するか? サーバが使用するか? 同様に機能するコマンドライン P4CONFIGファイルで設定できるか?

いいえ

はい

いいえ

なし

明示的に設定されない場合の値

OS

すべて

P4SSLDIRに何らかの値が設定されている場合、P4SSLDIRで指定されたディレクトリは、サーバのSSL証明書を含むファイルを格納します。 この値が未設定の場合、あるいはP4SSLDIRの権限または内容が不適切である場合、サービスはSSLモードで開始されません。

/path/to/dir

備考

SSL接続を受け入れるすべてのHelixサーバプロセス(p4dp4pp4broker)は、起動時に(このディレクトリに格納された)証明書とキーのペアを必要とします。 これらのプロセスを開始するには、さらに以下の条件を満たす必要があります。

  • P4SSLDIR が有効なディレクトリにが設定されている必要があります。
  • P4SSLDIRディレクトリはHelixサーバ、プロキシ、またはブローカのプロセスの実行者と同じユーザIDが所有している必要があります。 P4SSLDIRディレクトリは他のユーザが読み取り可能であってはなりません。 例えば、UNIX環境ではディレクトリの権限は0700 (drwx------)または0500 (dr-x------)に設定する必要があります。
  • privatekey.txtcertificate.txtという2つのファイルがP4SSLDIRに存在している必要があります。

    これらのファイルは、当該SSL接続に使用される、PEMエンコードされ暗号化されていないプライベートキーおよび証明書に対応します。 それらは当該Helixサーバ、プロキシ、またはブローカのプロセスを実行するユーザIDが所有し、他のユーザから読み取れないなどの権限が設定されている必要があります。 例えば、UNIX環境ではファイルの権限は0600(-rw-------)または0400(-r--------)に設定する必要があります。

    ユーザ独自のプライベートキーと証明書を提供するか、またはp4d -Gcを使用してキーと証明書のペアを生成することができます。 詳細については、『Helix Coreサーバ管理者ガイド: 基本』を参照してください。

  • ご使用のサーバのプライベートキーと証明書からフィンガープリントを生成するには、p4d -Gfを実行します。 (P4SSLDIRには適切なファイル名と権限を設定する必要があり、現在の日付が証明書に対して有効でなければなりません。)

    このフィンガープリントをエンドユーザに通知した後に、エンドユーザはサーバが提供するフィンガープリントと管理者が提供したフィンガープリントとを比較できます。 両者のフィンガープリントが一致すれば、ユーザはp4 trustを使用してそのフィンガープリントを自分のP4TRUSTファイルに追加できます。