Helix Core P4コマンドリファレンス (2019.1)

P4IGNORE

ファイルをディポに追加およびワークスペースを調整するときにファイルを無視するためのルールが記載されたファイルのリストを指定します。

使用上の留意点

クライアントが使用するか? サーバが使用するか? 同様に機能するコマンドライン P4CONFIGファイルで設定できるか?

はい

いいえ

なし

はい

明示的に設定されない場合の値

オペレーティングシステム

すべて

なし

.p4ignore
.p4ignore;$home/.myp4ignore

備考

注意

環境変数を設定するには、$homeを使用することができます。 例えば

P4IGNORE=$home/myignorefile

P4IGNOREファイルの内容の構文は、Helixサーバの構文とは異なり、 ほかのバージョニングシステムで使用される構文と類似しています。

  • ローカルファイルパス構文を使用してルールが設定されます。 UNIXスタイルのパスは、Windowsではクロスプラットフォームファイルサポートに対して機能します。
  • 行の先頭に#文字がある場合、その行はコメントです。

    コメント文字#をエスケープするには、バックスラッシュ(\)を使用します。 これにより、#で始まるファイル名を無視できます。

  • 行の先頭に!文字がある場合、 ファイル仕様が除外されます。 このような除外は、P4IGNOREファイル内でその上に定義されているルールをオーバーライドしますが、それ以降のルールによってオーバーライドされることもあります。
  • 行の先頭に/ (Windowsの場合は\)文字がある場合は、ファイル仕様がP4IGNOREファイルに対して相対的に考慮されます。 これは、ディレクトリツリーの特定のディポにあるファイルにルールを適用する必要がある場合に役立ちます。
  • 行の末尾に/ (Windowsの場合は\)文字がある場合、ファイル仕様はディレクトリのみと照合され、同じ名前のファイルとは照合されません。
  • *ワイルドカードはサブ文字列を表します。 これに相当するHelixサーバのワイルドカードのように、このワイルドカードでパス区切り文字を表すことはできませんが、このワイルドカードがパスの一部として使用されていない場合は、ルールのディレクトリスキャンの性質により、Perforceの「...」ワイルドカードが機能しているように見える場合があります。
  • **ワイルドカードは、パス区切り文字を含むサブ文字列を表します。 これはHelixサーバの「...ワイルドカード(使用できない)と同じです。

以下に例を示します。

# Ignore .p4ignore files
.p4ignore

# Ignore object files, shared libraries, executables
*.dll
*.so
*.exe
*.o

# Ignore all HTML files except the readme file
*.html
!readme.html

# Ignore the bin directory
bin/

# Ignore the build.properties file in this directory
/build.properties

# Ignore all text files in test directories
test/**.txt

無視する内容が判別されると、最初の一致が使用されます。

追加操作中および調整操作中にファイルを無視する理由についての情報を収集するには、p4 ignoresコマンドを使用します。 例えば、次のコマンドを発行すると、ファイルを無視するために使用されるP4IGNOREファイルの行を確認できます。

$ p4 ignores -v -i mypath