HelixサーバをUnicodeモードで起動して、Unicode文字を含むファイル名やディレクトリ名、およびUnicode文字を含むHelix Core識別子(ユーザ名など)や仕様(チェンジリストの説明またはジョブ)に対するサポートを有効にすることができます。
UnicodeモードのHelixサーバは、Unicodeのファイルおよびメタデータをユーザのコンピュータ上で構成された文字セットに変換し、ファイルやメタデータに有効なUTF-8の文字が含まれていることを検証します。
Unicode文字を含むテキストファイルの管理だけが必要で、Unicode用の構成に記載されている機能は必要ない場合は、Helix CoreをUnicodeモードで動作させる必要はありません。 現在のインストール環境でUnicodeモードが使用されているかどうかについては、システム管理者に問い合わせてください。 Unicodeモードが使用されているインストール環境の場合、Helix Core utf16
ファイルタイプを、Unicode文字が含まれているテキストファイルに割り当ててください。 環境変数のP4CHARSET
やP4COMMANDCHARSET
を設定する必要はありません。 詳細については、「Unicodeのファイルにファイルタイプを割り当てる」を参照してください。
Unicodeモードのサーバ間で適切に相互運用を行うため、またファイルの同期やサブミットの際にそのようなファイルがHelixサーバによって正しく変換されるように、P4CHARSET
をテキストエディタやIDEなどそれらにアクセスするアプリケーションによってコンピュータ上で使用される形式に対応した文字セットに設定する必要があります。 これらの形式は通常、[名前を付けて保存...]メニューオプションを使用してファイルを保存する際に一覧表示されます。
utf16
またはutf32
で始まるP4CHARSET
の値については、さらにサーバ出力を表示させるutf16
またはutf32
以外の文字セットにP4COMMANDCHARSET
を設定する必要があります。 この場合の「サーバ出力」には、情報やエラーのメッセージ、差分出力、およびレポート作成コマンドにより返される情報が含まれます。
有効なP4CHARSET
の値の完全なリストを見るには、p4 help charset
コマンドを実行してください。
詳細については、「Helixバージョニングエンジン管理者ガイド: 基本」を参照してください。
特定のコンピュータ上のすべてのユーザに対してP4CHARSET
を設定するには、Windowsの管理者権限が必要です。 以下のコマンドを実行します。
C:\bruno_ws> p4 set -s P4CHARSET=character_set
現在ログインしているユーザに対してP4CHARSET
を設定するには、以下のコマンドを実行します。
c:\bruno_ws> p4 set P4CHARSET=character_set
使用しているコンピュータに、TrueTypeまたはOpenTypeのフォントがインストールされている必要があります。
コマンドシェルまたは.kshrc
、.cshrc
、.profile
などの起動スクリプトにP4CHARSET
を設定することができます。 P4CHARSET
の適切な値を判断するには、LANG
またはLOCALE
の環境変数の設定を調べます。 一般的な設定を以下に示します。
LANG の設定値 |
P4CHARSET の設定値 |
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通常、日本語のインストール環境ではP4CHARSET
をeucjp
に設定し、ヨーロッパ言語のインストール環境ではP4CHARSET
をiso8859-1
に設定します。