旧バージョンユーザの場合は、ブランチを取り込みます。 詳細については、「コードライン管理」を参照してください。
メインラインストリームにファイルを取り込むには、以下の2つの方法があります。
ファイルの履歴を保持する必要がある場合は、反映元のファイルをメインラインストリームにブランチします。 ファイル履歴を保持する必要がない場合は、単にファイルを追加します。 これ以降のセクションで、そのぞれの方法について説明します。
ファイル履歴を保存する必要がない場合は、単純にファイルを追加するだけでかまいません。 ファイルをメインラインストリームに追加するには、以下の手順を実行します。
ワークスペースのルートディレクトリが存在しない場合は、新しく作成します。
例:
C:\bruno_ws> cd C:\Users\bruno\p4clients
C:\Users\bruno\p4clients> mkdir bruno_projectX_main
クライアントワークスペースのルートディレクトリに移動し、p4 reconcile
コマンドを使用してHelix Coreの制御下にないファイルを検出して、それらのファイルを追加用として開きます。
C:\Users\bruno\p4clients> cd bruno_projectX_main
C:\Users\bruno\p4clients\bruno_projectX_main> p4 add ...
ファイルが正しく追加されるように設定されていることを確認するには、p4 opened
コマンドを実行します。 ストリームにデータを取り込むには、ファイルが作業状態にされているチェンジリストをサブミットします。
チェンジリストの詳しい使用方法については、チェンジリストに関連するタスクを参照してください。
別のストリームディポ、旧バージョンのディポ、リモートディポからストリームにファイルをブランチすることができます。 ブランチ操作によってメインラインにデータを取り込むと、Helix Coreは反映元ファイルと反映先ファイルのリビジョン履歴の関係を維持します。 ワークスペースには、反映先ストリームに関連付けられたものを設定しなければなりません(例: p4 set
P4CLIENT=bruno_projectX_main
)。
ブランチ操作によってメインラインにデータを取り込むには、反映元と反映先を指定してp4
copy
コマンドを実行します。 例:
$ p4 copy -v //mysourcedepot/mainline/... //ProjectX/main/...
この例のように-v
オプションを指定すると、新しく作成したファイルがワークスペースに同期されることなく、サーバ上でコピー処理が実行されます。 コピーするファイルの数が多い場合は、この動作によって大幅に処理時間が短縮される可能性があります。コピー処理の完了後に、新しい場所で使用するファイルだけを同期します。
p4d
は、一連の「...からインポートします」というメッセージを表示して反映元と反映先のファイルを列挙し、作業中チェンジリストでファイルを作業状態にします。 ファイルを作業状態にせずに操作結果をプレビューするには、-n
オプションを指定します。
メインラインのファイルをストリームに取り込むには、以下のコマンドを実行します。
p4 opened
コマンドを実行します。p4 submit
(サブミット)します。空のストリームにデータを読み込む場合は、p4 populate
を使用することでこの処理を簡略化できます。 例:
$ p4 populate //mysourcedepot/mainline/... //ProjectX/main/...
上記のコマンドは、p4 copy -v
の後にp4 submit
を実行した場合と同様に動作します。 p4 populate
の実行結果を事前に知りたい場合は、p4 populate -n
を使用して、コマンドの結果をプレビューします。
誤ったコピー操作を元に戻すには、以下のようにp4
revert
コマンドを実行します。
$ p4 revert //ProjectX/main/...