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ClearSight
企業ネットワークのトラブルシューティングや長時間にわたるパケットログ記録を行うネットワーク解析・監視ツール
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ユーザ事例 NTTネットワークサービスシステム研究所
次世代コアネットワークやVoIP技術の研究開発・検証にClearSightを活用
NTT ネットワークサービスシステム研究所では、次世代ネットワークアーキテクチャに向けたさまざまな基盤技術やサービスの研究開発を推進している。コアネット ワークを構成するルーターや、VoIPの基盤となるメディアゲートウェイの開発・検証も、その重要なテーマのひとつ。そうした活動を支えているのが、 IPv6をはじめ豊富なプロトコルに対応する東陽テクニカの次世代アプリケーションフローアナライザ「ClearSight」である。コアネットワークシ ステムDPの各氏にその活用例などについて話を伺った。
池田恵一氏
NTTネットワークサービスシステム研究所
第一推進プロジェクト コアネットワークシステムDP

池田 恵一氏
坪井俊一氏
NTTネットワークサービスシステム研究所
第一推進プロジェクト コアネットワークシステムDP

坪井 俊一氏
NTTネットワークサービスシステム研究所
NTTネットワークサービスシステム研究所では、いつでも、どこでも、誰とでも同じ環境で通信できるネットワーク基盤の構築と、インターネットサービスな どの高度化に伴う多様な情報流通サービスに対応したネットワークの研究開発を推進している。

東京都武蔵野市緑町3-9-11
http://www.ntt.co.jp/islab/org/ns.html
 IPv6マルチキャストなどコアルーターの相互接続性を検証
次 世代ネットワークアーキテクチャに基づくブロードバンドサービスが始動するなど、日本は本格的な情報流通時代を迎えようとしている。そのネットワーク基盤 技術やサービスの研究開発を推進しているのが、NTTネットワークサービスシステム研究所である。高品質な映像配信サービスや音声サービスなどでIPトラ フィックが増大する中、効率的に情報伝達するためのネットワーク基盤の研究開発もテーマのひとつとなっている。

例えば、コアネットワークシステムDP(開発プロジェクト)のチームでは、次世代ネットワークの基盤となるコアルーターを開発。「自社開発のコアルーター だけでなく、市販のコアルーターを組み合わせ、どのようなアーキテクチャのネットワークを構築すれば、どのようなサービスを実現できるかなど、IPv6を ベースにした次世代ネットワークサービスに必要なコアルーターの機能を検証しています」と話すのは、同DPの池田恵一氏だ。
 
NTTネットワークサービスシステム研究所で活用されているClearSight
IPv6 対応のコアルーターの検証では、製品間の相互接続性が問題になることがあるという。例えば、IPv6マルチキャストやユニキャストを検証する場合、コア ルーターの各ベンダーはRFCに準拠しているとはいえ、細かな違いがあるためだ。「私たちのチームは、次世代サービスを実現する観点から、コアネットワー クの研究を続けています。実運用の条件に合わせ、さまざまなプロトコルがきちんと流れるかなどの検証が欠かせません。IPv6のマルチキャストやユニキャ ストをはじめ、BGP4+やOSPFv3などのIPv6のルーティングプロトコルに対応するアナライザとして、ClearSightを活用しています」と 池田氏は述べる。
 ルーターと一体化したメディアゲートウェイの動作検証にもClearSightを活用

VoIP 関連機器・サービスの研究開発も、コアネットワークシステムDPのテーマのひとつである。例えば、PSTN網(電話交換網)とIP網を相互接続するメディ アゲートウェイは既に各種製品があるが、同DPでは次世代VoIPサービスを視野に入れた機器の研究開発に注力しており、ルーター機能を一体化したメディ アゲートウェイを新たに開発している。


従来、個別の機器であったメディアゲートウェイとルーターを一体化した場合、それぞれの機能が相互に影響なく想定通り動作するかなどの検証が必要になる。 「キャリアグレードの高信頼性を確保することが重要です。そのため、実環境よりも高い負荷をメディアゲートウェイにかけ、音声を送るRTPパケットがきち んと流れているかなど、パケットをキャプチャして詳細を調べられるアナライザの役割は大きいと思います」と坪井俊一氏は述べる。


また、VoIP関連ではさまざまなアナライザがあるが、「ClearSightは、VoIPのみならずIPv6などにも対応しており、IPv6対応のVoIPサービスの研究開発など、1台でさまざまな検証が行えます」と評価する。


NTTネットワークサービスシステム研究所は、日本におけるClearSightの第一号ユーザーである。東陽テクニカでは各種RFCにいち早く対応して 機能追加を図るなど、さまざまな検証の要求に応えてきた。コアルーターの相互接続性の検証などにClearSightを活用する池田氏は、「バージョンアップも頻繁に行われ、新機能にも迅速に対応してくれます」と東陽テクニカのサポート体制を評価する。

 通信手順のエラーや異常を容易に把握できるラダー表示
池田氏はClearSightの導入効果について、「問題箇所の切り分けを行う際、シーケンスを追って解析できるラダー表示機能は便利だと思います」と話 す。ClearSightはアプリケーションフローごとのトランザクションをラダー形式で表示。複雑なメッセージのやり取りを単純化し、シーケンシャルに 表示することで、通信手順のエラーや異常などのトラブルシューティングを容易に行える。

「フロー表示からさらにパケットレベルまでドリルダウンして詳細を絞り込み、コアルーターの固有の値を参照することにより、製品間の違いを解析できます。 例えば、コアルーターがRFCを忠実にサポートしているかなどの検証ができ、問題を絞り込むことでベンダーとの話し合いに役立てることも可能です」(池田 氏)。
ClearSight 10G アナライザ


また、ClearSightのVoIPアプリケーションフロー解析では、SIPやH.323などのシグナリングプロトコルをサポートするほか、コールごと のフロー情報の分類、ラダー表示などが可能だ。これにより、他のチームが研究開発しているSIPやH.323に対応するコールエージェントとメディアゲー トウェイの相互接続性の検証など、総合的なVoIPサービスの検証を行っている。

「メディアゲートウェイと端末とのプロトコルのやり取りを把握できるラダー表示のほか、RTPパケットをリアルタイムに音声再生できる機能が便利ですね」 と坪井氏は述べる。ClearSightのメディアプレーヤーにはオーディオコーデックやビデオコーデックを再生する機能があり、「例えば、何らかの障害 で音声が通じず、その原因が装置側にあるのかネットワーク側にあるかを切り分ける場合、信号を見るだけでなく、どこまで音声が通っているかを再生して実際 に聴いてみます。また、遅延やゆらぎが大きい場合、どの程度音質が劣化しているかなどの検証に再生機能を活用しています」(坪井氏)。

また、VoIPサービスの障害のひとつに音声断があるが、「音声断を検出するために一定時間、無音パケットを出した場合、ClearSightにはそれを検出、アラームを出す機能が追加されており、障害検出に有効です」と話す。

次世代コアネットワークは今後さまざまな新機能が追加されるため、試験機もキャッチアップする必要がある。東陽テクニカでは新たに10ギガビットイーサ ネットに対応するClearSightの新バージョンをリリースする。「ネットワーク容量の拡大にあわせた機器・サービスの研究開発が進んでおり、 10GbpsのネットワークをキャプチャするClearSightの導入も決定しました」と新しい機能にも期待が大きい。次世代コアネットワークの研究開 発を支えるアナライザとして、ClearSightはなくてはならない存在となっている。

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