
| ClearSightを活用し、コアネットワークの迅速な障害解析を実現 | |
| 日本原子力研究所(以下、「原研」)計算科学技術推進センター(以下、「CCSE」)では、スーパーコンピュータを駆使した高度計算科学技術を推進するとと もに、原研の研究開発を支えるインフラとして、東海、那珂、関西をはじめ、各地の研究所を高速ネットワークで接続している。その運用管理を担う情報システ ム管理課では、ClearSightを用いて各拠点を結ぶコアネットワークの障害解析を行い、迅速な問題解決や障害報告書の作成などに活用している。情報 システム管理課の松田俊明氏と久野哲也氏に導入効果を聞いた。 | |
日本原子力研究所 計算科学技術推進センター 情報システム管理課長代理 松田 俊明氏 |
![]() 日本原子力研究所 計算科学技術推進センター 情報システム管理課 ネットワーク係長 久野 哲也氏 |
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| ■ 計算システムとネットワークを統合的に運用管理 |
| 原
研は、原子力に関する最先端科学技術の研究開発を総合的に推進しており、将来型エネルギーシステム研究、高温工学試験炉(HTTR)による高温ガス炉の開
発研究、国際熱核融合実験炉(ITER)を中心とする核融合の研究開発等、21世紀における先導的エネルギーシステムの開発、ならびに、放射線利用に関す
る研究開発、先端的基礎研究、原子力安全性研究などに取り組んでいる。 高度計算科学研究を行うCCSEでは、並列スーパーコンピュータによる計算科学技術の確立を目指し、並列処理の共通基盤技術やシミュレーションなどの研究開発を行っている。 また、2000年度からは文部科学省がe-Japan計画の一部として立ち上げたITBL(IT-Based Laboratory)計画の中核を担う機関として、国内の高性能コンピュータ、データベースを高速ネットワーク上で共有化し、仮想的な研究環境を実現す る研究開発を実施している。これらの研究に加え、原子力研究開発に必要な科学技術計算を処理するスーパーコンピュータおよび高速ネットワークなどの運用も 行っている。 |
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東海、那珂、関西の各研究所に設置されている5台のスーパーコンピュータは高速ネットワークで接続され、原研の大型コンピュータシステムを構成している。 「CCSEの情報システム管理課では、これら原研の計算機システムおよびネットワークシステムの統合的な運用管理を行っています」と情報システム管理課 課長代理の松田俊明氏は説明する。
| ■ アプリケーションに起因する効率的な障害解析が課題 |
「原
研ネットワークの特徴は、東海研究所を中心に本部(千葉県柏市)や各研究所、事業所を結ぶイントラネットを構成していることです。情報系のみならず、音声
系をATM技術を用いて統合したネットワーク環境を構築、運用しています」と話すのは、東海研究所で原研ネットワークの運用管理を担う同課ネットワーク係
長の久野哲也氏だ。
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スーパーコンピュータの利用拡大などを背景に原研ネットワークの増強を図っており、現在、東海研究所と那珂研究所間は4Gbps、他の研究所とは
3M~10Mbpsで接続するほか、学術情報ネットワークの「SuperSINET」を介して1Gbpsの回線速度でインターネットに接続している。
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原研ネットワークを構成する基幹スイッチをはじめ、東海研究所内の基幹LAN(ギガビットイーサネット)の安定的な運用管理が、久野氏らネットワーク係の
重要な役割である。とはいえ、原研ならではのネットワーク管理の難しさもある。「原子力機関として施設のセキュリティレベルが高く、ネットワーク管理者と
いえども部外者は容易に施設内に立ち入ることはできません。その一方、原研ネットワークは研究開発を支える重要なインフラであり、ノンストップの稼働が求
められるのです」と松田氏は述べる。
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そのため、情報システム管理課では、リモート管理が可能なアナライザを重要なネットワークノードやサーバーに設置し、パケットを解析して障害原因を究明し
たり、あるいは研究所間のネットワークを監視するトラフィック管理システムを活用するなど、適材適所に各種ツールを用いて運用管理を行っている。
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「基幹ネットワークの運用管理が私たちの所掌範囲ですが、障害が発生した場合、エンドユーザーの部門LANレベルまで検証しないと原因を解明できないこと
が少なくありません。また、最近は物理的な障害よりもアプリケーションに起因する障害が増えており、ギガビットネットワークの障害解析が効率的に行えるア
ナライザを求めていました」(久野氏)。従来使用していたアナライザはパケットをキャプチャするバッファの容量が小さく、障害解析に多くの時間と労力を要
する課題を抱えていたという。
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| ■ 迅速な障害解析と障害報告書の作成にClearSightを活用 |
こうした課題を解決するため、情報システム管理課では複数のアナライザを比較・検討した結果、東陽テクニカが提供する次世代アプリケーションフローアナライ
ザ「ClearSight」を昨年12月に導入。原研ネットワークのコアとなる基幹ネットワークの運用管理に活用している。
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ClearSightの導入効果について久野氏は、「『何となくレスポンスが低下した』というようなエンドユーザーの申し出に対しても、問題箇所の絞り込
みが短時間で行えるようになりました。フロー解析をラダー表示でリアルタイムに見ることができ、障害の把握のみならず、管理業務に大いに役立っています」
と述べる。というのも、従来はプロトコルアナライザのパケット翻訳を元に手書きで報告書用の通信フロー図を作成していたからだ。
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「障害の解決に加え、対処ノウハウを蓄積するために障害原因の報告書を作成することも、私たちの重要な仕事の一つです。フロー解析でそれを省力化できる利
点は大きいですね」(久野氏)。ClearSightの導入により、コアネットワークのみならず、原研ネットワーク全体の安定稼働に向けた運用管理にさら
に注力することが可能になったという。
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原研では、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)と共同で、東海研究所に世界最高レベルの大強度陽子加速器施設の建設を進めている。「施設が稼働
すれば、多数の外部の研究者がネットワークを利用するため、大規模な認証システムが必要になります。そこで、認証システムに対応するClearSight
の機能拡張が望まれます」と久野氏は東陽テクニカのサポートに期待する。原研ネットワークの利用拡大と安定稼働を支えるClearSightの役割はます
ます大きくなるはずだ 。








